デザイン思考検定

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2025.06.04

デザイナーにおすすめの資格11選!取得するメリットも解説

デザイナーとして働きはじめたり、経験を積んできたりした方の中には「デザイナーにおすすめの資格を知りたい」「デザイナーが資格を取得するメリットを知りたい」といった悩みを持つ場合もあるでしょう。

本記事では、Web、グラフィック、UI/UXなど、多様なデザイン分野で活躍を目指す方へ向けて、デザイナーにおすすめの資格11選を徹底解説します。それぞれの資格でどんなスキルが身につき、キャリアにどう役立つのかを具体的に掘り下げてご紹介。さらに、資格取得で得られる具体的なメリットや、自分に合った資格を見つけ、効果的に学習するためのポイントまで詳しく解説します。あなたの「次の一歩」を後押しする情報が満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

デザイナーにおすすめの資格11選

デザイン思考検定

Webクリエイター能力認定試験

Webデザイナー検定

Illustrator/Photoshopクリエイター能力認定試験

グラフィックデザイン検定

ウェブデザイン技能検定

ブランドマネージャー資格試験

JIDAデザイン検定

ブランディング実務士

ブランド・プランナー

知的財産管理技能士

デザイナーが資格を取るメリット

デザイナーが資格を取る際のポイント

費用や勉強にかかる時間を考えておく

資格によっては有効期限がある

おすすめの勉強方法を押さえておく

デザイナーも資格取得を目指そう

デザイナーにおすすめの資格11選

デザイナーが取得するのにおすすめの資格は、以下の11種です。

  • デザイン思考検定
  • Webクリエイター能力認定試験
  • Webデザイナー検定
  • Illustrator/Photoshopクリエイター能力認定試験
  • グラフィックデザイン検定
  • ウェブデザイン技能検定
  • ブランド・マネージャー資格試験
  • JIDAデザイン検定
  • ブランディング実務士
  • ブランド・プランナー
  • 知的財産管理技能士

以下にて、それぞれの資格の特長や費用などを詳しく紹介していきます。どのような資格を取ろうかとお悩みの方は、ぜひ資格選びの参考にしてみてください。

※試験内容や受験料などは変動する可能性がありますので、必ず各公式サイトをご確認ください。

デザイン思考検定

デザイン思考検定とは、以下の3つの科目を軸として学べる資格です。

  • デザイン思考
  • DXリテラシー
  • ブランディング

デジタル化社会の中でデザイナーとしてスキルアップを目指すのであれば、ぜひ取得しておきたい資格の一つです。この資格では、単にデザインツールを扱うスキルだけでなく、ユーザー視点で課題を発見し、創造的に解決する「デザイン思考」、そしてビジネス変革を推進する「DXリテラシー」、さらには「ブランディング」という現代のビジネスに不可欠な要素を体系的に学ぶことができます。デザイン思考によって課題解決が図れて、自社サービスのブランドを構築・確立できるようになります。ビジネスに貢献できるデザイナーとして差別化を図りたい方に強くおすすめです。受験の際は上記の3科目をそれぞれ合格しなければなりません。

デザイン思考検定の概要

開催時期随時(申込日より90日以内に要受検)
受験料1科目11,000円(税込)
試験概要Web受検(IBT択一選択式 25問 40分)
合格基準100点満点中80点以上
主催団体一般社団法人ブランディングデザイン協会
公式サイトhttps://d-kentei.com/ 

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験とは、Webサイトを作成するために必要な技術力を持つことを証明できる資格です。HTML5やCSSを正しく理解、使用してWebサイトの作成ができるかといった実技試験が行われています。この資格を取得することで、Webサイト制作に必須のコーディングスキルを習得し、デザインを正確にWeb上で表現する能力を養えます。特にWeb制作会社での実務を目指す方や、Webデザイナーとして即戦力になりたい方におすすめです。資格の等級は初級レベルの「スタンダード」と、上級レベルの「エキスパート」の2つです。

Webクリエイター能力認定試験の概要

開催時期随時(公開試験もあり)
受験料スタンダード 6,100円(税込)
エキスパート 7,700円(税込)
試験概要Web受験(随時試験受験会場検索ページ参照) 知識問題 多肢選択形式(4択)
実技問題 指示に従って編集、解答データを提出
(団体受験の場合は指定の会場あり)
合格基準スタンダード 実技問題で得点率65%以上
エキスパート 知識問題と実技問題の合計得点率65%以上
主催団体株式会社サーティファイ Web利用・技術認定委員会
公式サイトhttps://www.sikaku.gr.jp/web/wc/ 

Webデザイナー検定

Webデザイナー検定は、Web制作から運用までの幅広い知識を要することを証明できる資格です。この資格を通じて、Webサイトのコンセプト構築からデザイン、構築、運用までのWeb制作全体の流れと基礎知識を体系的に学べます。プロとしてWeb制作に携わる方は、ぜひ保有しておきたい資格のひとつです。特に、Webサイト制作の全体像を深く理解し、Webディレクションや企画にも関わりたいデザイナーに適しています。
資格の等級は基礎知識が出題される「ベーシック」と、専門知識や応用力を問われる「エキスパート」の2つがあります。

Webデザイナー検定の概要

開催時期年2回(公式サイトにて要確認)
受験料ベーシック 5,600円(税込)
エキスパート 6,700円(税込)
試験概要会場受験(マークシート形式 大問10問 約40設問)
合格基準100点満点中70点以上
主催団体公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS)
公式サイトhttps://www.cgarts.or.jp/v1/kentei/about/web/ 

Illustrator®/Photoshop®クリエイター能力認定試験

Illustrator®/Photoshop®クリエイター能力認定試験とは、Illustrator®やAdobe Photoshop®の活用能力がどれくらいあるかを測定、評価するための資格です。この資格を取得することで、デザイナー必須のこれらのデザインツールの基本操作から実践的な応用までを習得し、DTP/Webデザイン制作におけるスキルを客観的に証明できます。等級は基礎知識と技術を認定する「スタンダード」と、応用力や専門知識を有するか評価する「エキスパート」の2つです。特にDTPデザイナーやWebデザイナーとして、ツールのスキルレベルを明確に示したい場合に有効です。

Illustrator®/Photoshop®クリエイター能力認定試験の概要

開催時期Web受験は年2回、会場受験は随時
受験料スタンダード 7,800円(税込)
エキスパート 8,800円(税込)
試験概要Web受験と会場受験(随時試験受験会場検索ページ参照) (多岐選択解答形式、実技試験)
合格基準●スタンダード 実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上
●エキスパート 知識問題・実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上
主催団体株式会社サーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会
公式サイトhttps://www.sikaku.gr.jp/ns/ps/ 
https://www.sikaku.gr.jp/ns/il/

グラフィックデザイン検定

グラフィックデザイン検定とは、グラフィックデザインの知識や技術を要することを証明するための資格です。企画やデザイン、編集レイアウトなどの基礎、専門知識が出題されます。等級は1〜3級まであります。

グラフィックデザイン検定の概要

開催時期年に1回
受験料1級 1,150円(税込)
2級 1,050円(税込)
3級 1,050円(税込)
試験概要会場試験 (1級 選択問題の筆記試験と実技試験、2級と3級 選択問題の筆記試験のみ)
合格基準60点以上
主催団体公益社団法人 全国工業高等学校長協会
公式サイトhttps://zenkoukyo.or.jp/web/content/uploads/gd_yoko.pdf 

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は、国家検定制度である技能検定制度の一つとして、厚生労働省より認定を受けている試験です。この資格は、Webデザインに関する広範な知識とスキルを公的に証明できるため、Web制作に深く携わり、自身の専門性を高めたい方、あるいは転職・キャリアアップで信頼性の高い資格を求められる方におすすめです。等級は1〜3級まであり、実務経験に応じて受験級を選べます。

ウェブデザイン技能検定の概要

開催時期等級によって時期や会場が異なるため公式サイトを要確認
受験料 ※非課税1級 学科:8,000円、実技: 25,000円
2級 学科:7,000円、実技:16,000円
3級 学科:6,000円、実技:8,000円
(3級:23歳未満の在職者は実技受検手数料4,000円。23歳未満の在職者以外は実技受検手数料6,000円)
試験概要会場受験
筆記試験 多肢選択法と真偽法形式
実技試験 課題選択方式
合格基準筆記試験 100点満点中70点以上
実技試験 100点満点中70点以上
(ただし、試験要項に示す各作業分類において配点の60%以上の得点を得ること)
主催団体特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会
公式サイトhttps://www.webdesign.gr.jp/ 

ブランド・マネージャー資格試験

ブランド・マネージャー資格試験は、ブランディングに関する知識や技能を認定するための資格です。この資格を取得することで、企業のブランド戦略を立案・実行するための体系的な知識を習得できます。デザイナーがこの資格を持つことで、単にデザインを作るだけでなく、ブランドの価値を理解し、デザインを通してその価値を最大化する提案力を身につけられます。マーケティング業界や、より上流工程での仕事を目指すデザイナーに特に役立ちます。等級は1〜3級まであります。

ブランド・マネージャー資格試験3級の概要

開催時期随時
受験料12,980円(税込)
試験概要Web受験(IBT選択方式 50問)
合格基準50問中40問以上の正解
主催団体一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会
公式サイトhttps://www.brand-mgr.org/buraken/  

JIDAデザイン検定

JIDAデザイン検定とは、商品関連の開発や制作を中心としたデザインに関する基礎知識を有していることを証明するための資格です。この資格を通じて、製品や環境など、工業デザイン(インダストリアルデザイン)に関する幅広い基礎知識を習得できます。等級は1級と2級があります。資格取得後は、登録料が必要です。

JIDAデザイン検定の概要

開催時期随時
受験料アカデミック 8,800円(税込)
一般 11,000円(税込)
※別途、資格登録料あり。
試験概要会場受験(CBT四肢択一式 100問)
合格基準1級 正答した得点70点以上
2級 正答した得点60点以上
主催団体公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会
公式サイトhttps://jida-design-kentei.studio.site/ 

ブランディング実務士

ブランディング実務士は、ブランディングのプロを目指すための資格です。ブランディングだけでなくマーケティングも学べるため、デザイナーとしてより活躍の場が広がります。取得の際は、マンツーマンでの講座を受講する必要があります。

ブランディング実務士の概要

開催時期随時(1日もしくは2日間で8時間の受講が必要)
受験料受講料 110,000円
(税込、試験料税入8,800円込み) 
試験概要会場受講、Web受講
主催団体一般社団法人リブランディング協会
公式サイトhttps://branding.or.jp/ 

ブランド・プランナー

ブランド・プランナーは企業のブランディングを企画、推進するための知識や技術を有することを証明できる資格です。受講やレポート提出などを行い、試験に合格すれば資格を付与されます。デザイン制作の背景にあるブランド戦略やビジネス目標を深く理解し、より効果的なアウトプットを生み出すことができるようになります。

ブランド・プランナーの概要

開催時期随時
受験料1級レポート審査 25,300円(税込)
2級講座(インターネット) 受講料 49,500円(税込)
2級講座(通学) 受講料 60,500円(税込)
2級試験の追試 試験料 5,500円(税込)
試験概要Web受験(選択式)
合格基準50問中出題のうち正答率8割以上
レポート審査は協会による審査後、合否決定
主催団体一般社団法人ブランド・プランナー協会
公式サイトhttps://www.brand-planner.org/ 

知的財産管理技能士

知的財産管理技能士とは、「知的財産」に関する基礎知識の保有や管理まで行えることを証明できる資格です。等級は1〜3級まであり、国家資格の一つです。この資格を取得することで、デザイン制作に関わる著作権や商標権、意匠権といった「知的財産」に関する基礎知識から、そのマネジメント方法までを体系的に習得できます。

知的財産管理技能士の概要

開催時期年3回(日程は公式サイトを要確認)
受験料 ※非課税1級(3科目) 学科試験 各8,900円 実技試験 各23,000円
2級 学科試験、実技試験 各8,200円
3級 学科試験、実技試験 各6,100円
試験概要会場受験
●1級
学科試験 筆記試験(マークシート方式 4肢択一式)
実技試験 筆記試験と口頭試問
●2級
学科試験/実技試験 筆記試験またはCBT試験
●3級
学科試験/実技試験 筆記試験またはCBT試験  
合格基準1級 学科 満点の80%以上、実技 満点の60%以上
2級 満点の各80%以上
3級 満点の各70%以上
※技能士となるには、学科試験と実技試験の両方の試験に合格する必要があります。
主催団体一般財団法人知的財産研究教育財団 知的財産教育協会
公式サイトhttps://www.kentei-info-ip-edu.org/ 

デザイナーが資格を取るメリット

資格がなくてもデザイナーとして働けますが、取得しておくとさまざまなメリットがあります。大きなメリットは「知識や技術を習得できる」点です。資格取得のために勉強することで、これまでに持っていなかった新しい知識や技術を得られます。

加えて、資格取得は以下のような具体的なメリットをもたらし、あなたのキャリアを大きく後押しします。

客観的なスキル証明と信頼性の向上: 資格はあなたの専門性を第三者が証明してくれるものとして機能します。これにより、クライアントや採用担当者からの信頼を得やすくなり、安心して仕事を任せてもらえる根拠となります。

キャリアパスの明確化と目標設定: 資格取得を目指すことは、デザイナーとしての具体的な目標を掲げやすくなり、将来のビジョンも明確に描けるようになります。これによりスキルアップにもより力が入り、ますます活躍の場が広がるでしょう。例えば「UI/UXデザイナーとして専門性を深めるため、〇〇の資格を取る」といった具体的な計画が立てやすくなります。

最新トレンドへの対応力強化: 資格試験のカリキュラムは、多くの場合、業界の最新技術やトレンドを反映しています。資格取得の過程でこれらの情報を体系的に学ぶことで、常に進化するデザイン業界の最前線で活躍し続けるための適応力が身につきます。

人脈形成と情報収集の機会拡大: 資格の勉強会や関連コミュニティに参加することで、同じ目標を持つ仲間や、既に活躍しているプロのデザイナーと出会う機会が生まれます。これは、業界の最新情報をキャッチアップしたり、新たなビジネスチャンスを掴んだりする上でも非常に重要です。

転職・キャリアアップにおいて有利に: 資格を取ると転職の際に有利になりやすいです。特に、経験が浅い場合や異業種からの転職の場合、資格はあなたの熱意と基礎スキルを客観的に示す強力なアピール材料となります。

デザイナーが資格を取る際のポイント

デザイナーが資格を取ろうとする際は、以下の3つのポイントをおさえておきましょう。
資格取得を成功させ、その後のキャリアに活かすためにも、計画的に進めることが大切です。それぞれのポイントの詳細を以下で、より詳しく解説していきます。

  • 費用や勉強にかかる時間を考えておく
  • 資格によっては有効期限がある
  • おすすめの勉強方法を押さえておく

費用や勉強にかかる時間を考えておく

資格取得をする際は、受験費用や勉強に使うテキスト代などがかかります。また、勉強にも時間を要するため、仕事をしながら資格取得を目指すのであればスケジュール調整が必要です。生活や仕事に大きな負担がかからないように、資格を取る際は余裕を持って取り組みましょう。

資格によっては有効期限がある

資格によっては有効期限があるため、よく確認して受験しましょう。万が一、有効期限が切れた資格を履歴書や名刺などに記載してしまうと、経歴詐称を疑われる場合があります。
また、有効期限が切れたままにしておくと、資格が無効となり一から取得し直さなければならなくなる場合もあります。資格を取得する際は、有効期限となったら更新手続きはどのようにするのか、費用はいくらかかるのかもチェックしておきましょう。

おすすめの勉強方法を押さえておく

資格を取得する際は、おすすめの勉強方法を押さえておくとスムーズに学習しやすくなります。特におすすめの方法は、以下の5つです。

  • 出題範囲や配点などを確認する
  • 過去問を繰り返して解く
  • 暗記内容をまとめておく
  • 苦手な問題を解消しておく
  • 模擬試験を受けてみる

上記の勉強方法を押さえてコツコツと対策しておくと、安心です。また資格によっておすすめの勉強方法が異なるため、資格保有者に相談してみるとよいでしょう。

デザイナーも資格取得を目指そう

デザイナーもさまざまな資格を取得して、活躍の場を広げていくことが大切です。資格取得は、単なるスキルアップにとどまらず、あなたの市場価値を高め、新しいキャリアの道を切り拓くための重要な投資となります。

デザイナーとしてよりステップアップをしたい、顧客開拓をしたいという方はデザイン思考検定の取得がおすすめです。デザイン思考検定ではデザイン思考のノウハウや課題解決方法を身につけられて、またブランディングも学べるため、マーケティング力も高められます。特に、単にデザインツールを扱うだけでなく、ビジネス課題を解決し、ブランド価値を創造できる「思考力」がデザイナーには求められています。この「思考力」を体系的に養えるのが「デザイン思考検定」です。より戦略的な視点を持ってビジネスに貢献できるデザイナーへと成長できます。